人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ゴスペル名盤!もしくは謎盤!
gospellife.exblog.jp
ブログトップ
文句なしのベスト盤! The King Of The Gospel/Rev.James Cleveland
文句なしのベスト盤! The King Of The Gospel/Rev.James Cleveland_a0147324_096100.jpg

ジェームス・クリーブランド牧師のベスト盤は数多く出されていますが、私は今回紹介する「The King Of Gospel」が好きですね。まずアルバムタイトルがいいですね。彼のキャッチフレーズである「ゴスペルの王様!」ですから。

1曲目に彼の大ヒット曲「Peace Be Still」が聴けます。最初から飛ばして大丈夫か?と思いますが、最後まで息をつく暇もなくアップテンポなナンバー「May The Lord God Bless You Real Good」へ進んでいきます。途中も中ダレすることなく、ラストは「Can't Nobody Do Me Like Jesus」に突入です。あの映画「ゴスペル」のラストソングで、とんでもなくかっこいい曲ですね。ちなみに映画「ゴスペル」は最近のものではなく、ドキュメンタリーの方ですよ。念のため。(このドキュメンタリー映画は100回観ても飽きないと言う素晴らしい映画です。ゴスペルファンは超マスト。)
本当に彼のど迫力ヴォイスと、全身で表現する出で立ちと、バックの息のあったクワイアのからみは誰も文句が言えないくらいのかっこよさ。無く子も黙るとはこのことか?と思わされます。

ジェームス・クリーブランド牧師は31年シカゴ生まれで、ピルグリム・バプテスト教会で当時音楽担当牧師だった「ゴスペルの父」トーマス・A・ドーシーと、そのピアニストだったロバート・マーチン のクワイアで歌う始めました。この時は「ボーイ・ソプラノ」だったらしいです。その頃必死になって歌いすぎて声帯を痛めて、私達のよく知るがらがら声になったそうです。でも結局それが彼の顔や風貌ともマッチしてトレードマークになったんですから人生わからないものですね。と言うより歌いすぎてがらがら声になるのも、神の計画だったのかもしれませんね。
実際「Peace Be Still」にしてもがらがら声でリードしていなかったら、大ヒットにはならなかったと言うことだけは容易に想像できますから。

カルテットやシンガーズものの時代から、クワイアの時代への橋渡し役を担った偉大なるジェームス・クリーブランド牧師。クワイアのデレクターは全身で表現しろと、教えてくれた大師匠ですね。私もクワイアで指揮する時は、大師匠にならって全身でやってます。

アルバム「Peace Be Still」はマストとして、もう一枚というなら絶対これ!特に「Can't Nobody Do Me Like Jesus 」はなかなか収録アルバムがないので、買えるうちに買っておきましょう。間違いのない名盤ですから!

と、言うわけでまた次回お会いいたしましょう。

amazonへgo→King of Gospel
# by gospelmusic | 2013-02-26 01:15 | Choir
あえてこの1枚! I'll Trade A Lifeline/Rev.Milton Brunson
あえてこの1枚! I\'ll Trade A Lifeline/Rev.Milton Brunson_a0147324_238286.jpg

クワイアもので、「1枚何か良いのを選んで欲しい。」と言われたら私は何を選ぶのか?と、考えてみました。まあ色々と素晴らしいアルバムはあるのですが、絶対外せないアルバムと言えば今回紹介する「I'll Trade A Lifeline/Rev.Milton Brunson」だと思います。
私的にこのアルバムの好きな理由は、クワイアの「声」がいいから!
その「声」から、ひとりひとりの力ある信仰が聞こえるんです。それが本当に気持ちいいですね。

このクワイアの結成は48年。そこから2003年の解散まで、ずっと第一線でがんばってきたクワイアですから、歴史と重みがありますね。70年代にナッシュボロ・レコードに残した録音物もかなり良いのですが、声から来る力強さではこのアルバムのほうが優れている気がします。
ただこのアルバムは、ミルトン牧師&トンプソンコミュニティーシンガーズの中でもかなりマイナーな存在。でも、マイナーでも良い物は良いと声を大にして宣言いたします!

特に1曲目「What A Friend」10曲目「I'll Make It Alright」あたりのクワイア最高ですね!
妻と初めてデートした時に「What A Friend」を入れた個人編集CDーRが車にありまして、大きな音で聴きながら「どうこれ!かっこいいでしょう。最高でしょう!」と、むりやり「う、うん。かっこいいね。」と言わせていたことが思い出されます。

ところで最近のクワイアものは、「リズムやコード」が耳に残るという気がいたします。昔のものはちゃんと「人の声」が耳に残るのですが。みなさんの印象はいかがでしょうかね。
もちろんリズムやコードがかっこいいのは大切なことなんですけどね。

さ〜て、今回も残念ながら廃盤ということです。どこかで見つけたらちょっとくらい高くても、クワイア好きな人なら買って損はないアルバムだと思いますよ。私のオススメ盤です。

と言うわけで、また次回お会いいたしましょう。
# by gospelmusic | 2013-02-25 01:49 | Choir
くちラッパ! Alphabetical Four
くちラッパ! Alphabetical Four_a0147324_192946.jpg

今回の名盤は、私の大好きなゴスペルカルテットから「Alphabetical Four」を紹介します。

このカルテットと言えば「くちラッパ!」です。
1曲目の「Precious Lord,Take My Hand」で見事な「くちラッパ」が聴けます。「くちラッパ」とは私が勝手に名付けたのですが、これは口でラッパの音を表現している状態のことを言います。この「くちラッパ」の名手がいるのがこのAlphabetical Fourなのです。

このアルバムには1938〜1943年までに録音された曲が収録されています。この時代のカルテットものにはまるともう抜け出せませんね。人間の声の深さや、人間の声で表現できるすべてがここに集まっている気がするのは私だけではないでしょう。なのにどうして現在は、このようなジャンルが無くなってしまったのか?不思議でなりませんね。

Alphabetical Fourはエモリー・ジョンソン(リード)を中心に集まったの4人組のグループ。ニューヨークを拠点にして活躍していたようです。
シャウト系は少ないものの、全体にポップで明るい曲が多く、CDの後半は女性のリードががは入りうまく絡んでいく曲や、ギター伴奏に声を乗せてノリの良い曲が聴けたりと、28曲入っていますが最後まで飽きさせずに一気に行けます。

アカペラ・ゴスペル・カルテットものを初めて聴くなら、これは聴きやすいタイプだと思いますね。
「くちラッパ」最高!

と言うわけで、また次回お会いいたしましょう。

amazonへgo→Alphabetical Four (1938-1943)
# by gospelmusic | 2013-02-23 20:17 | Black Gospel
とりあえず聴いとけ! It Remains To Be Seen/ Mississippi Mass Choir
とりあえず聴いとけ! It Remains To Be Seen/ Mississippi Mass Choir _a0147324_1413554.jpg

今回紹介するのは、ゴスペル界のモンスターアルバムです。
ビルボード・ゴスペル・チャートで何と52週トップの座をキープ、さらに83週の連続チャート・インを果たした前人未踏のアルバムです。特にクワイア関係者はとりあえず聴かなきゃダメでしょう。

ミシシッピ・マス・クワイア以降のクワイアは、かなりコンテンポラリー度が進み、オーソドックスなクワイアはすべてオールドスクールと呼ばれ、世代交代を決定づけたグループであると思います。

確かにかっこいいですね。どの曲もクオリティが高く、モンスターアルバムになるべくしてなったと言えるでしょう。リーダーのフランク・ウィリアムスは、このクワイア以前にはジャクソン・サザネアーズというグループで活動していました。このフランク・ウィリアムスの決断というか英断があって、ミシシッピ・マス・クワイアが結成され、また現在のクワイアの形を決定づけるものができあがったのだから、すごいことを成し遂げた人物だと思いますね。

と言うわけでまた次回お会いいたしましょう。

amazonへgo→It Remains to Be Seen
# by gospelmusic | 2013-02-23 14:06 | Choir
なぜピンぼけ? The Best Of Edwin Hawkins Singers
なぜピンぼけ? The Best Of Edwin Hawkins Singers_a0147324_16255542.jpg

ジャケになぜピンぼけ写真を使ったのか意味不明ですが、内ジャケにはしっかりとピントのあった写真が使われています。(なぜ内ジャケの写真を使わなかったのか本当に不思議です。)

さて、もう説明の必要のないエドウィン・ホーキンスですね。万一、彼の名前を知らなくても代表曲の「Oh! Happy Day」を知らない人はほとんどいないと思いますね。
日本でもあまりにも有名すぎて、アンチな人もいるくらいです。しかし、アメリカにおいても日本においても彼の功績は大きいことは周知の事実です。
3〜4歳から教会の聖歌隊に入り5歳でピアノをはじめ、教会でガンガンと引きまくっていた彼は、筋金入りのクリスチャン。その後、68年にはOh! Happy Dayを収録したアルバムで700万枚売る大ヒットを飛ばし、国内外にゴスペルという音楽をわかりやすい形で紹介しました。

私はこのアルバムでは、ソロシンガーとクワイアの絶妙な絡みが好きですね。クワイアの立ち位置が他のクワイアとちょっと違う気がするのです。他のクワイアでは、ソロを盛り上げるためのクワイアという立ち位置多いと思うのですが、エドウィン・ホーキンス・シンガーズはクワイアありきでソロが絡んでくる。要するに、チームプレイ感がすごくあるんですね。この感じはありそうでなかなか無いのです。

「To My Father's House 」「Give Me A Star 」なんかはもちろんソロもありますが、クワイア無しでは成り立たない曲でしょうね。
私の主宰するクワイアでも、選曲やアレンジに行き詰まるとこのアルバムに戻ってきますね。クワイアとは何たるかを教えてくれる1枚です。

というわけでまた次回お会いいたしましょう。

amazonへgo→Oh Happy Day: Best of Edwin Hawkins
# by gospelmusic | 2013-02-20 16:57 | Black Gospel