このアルバムを初めて聴いた時、のどかな雰囲気にほほえましく思い、「昔どこかの教会でちょっと歌のうまい人たちが集まって録音したんだろうな。」というイメージを勝手に持っていました。
このアルバムはvol.2で1928〜1929年の録音、vol.1は1926〜1927年のものでして、90年以上前の録音物である点もそんな想像に拍車をかけました。
だいたいこのジャケット、本人達の似顔絵なのか、何かテキトーに書いただけなのか?ゆるすぎて、私の想像もゆるくなったわけです。
しかし、このグループのリーダー、チャールズ・ヘンリー・ペイスは有力なゴスペル出版社2社を設立した起業家で、自身も100曲以上の作曲や編曲をし、あのゴスペルの父トーマス・A・ドーシーとも交流を持っていたというその時代の超大物起業家&ゴスペルアーチスト&重要人物だったんです!
「おいおいそんな重要人物のジャケットこんなんでいいのか?何か良い写真でなかったのか?」ということで探しましたら出てきました。
こうしてみるとジャケの似顔絵は似ているのか似ていないのか?やっぱりわかりませんね。
また左の写真は7人写っていて、ジャケと右の写真は6人。と言うことはメンバーの入れ替わりがあって人数が時期によってメンバーの人数が違うのか、それともシンガーズは6人で、もうひとりの男性がチャールズ・ヘンリー・ペイス氏なのでしょうか?謎ですね。
しかしアルバムには、著作権の関係でこの写真が使えなかったのでしょうかね。残念でなりません・・・。
でもまあ、のどかな感じは最高ですし、現在のクワイアものの原点を見るようなコーラスアレンジには、目を引くものがあります。この辺はさすがチャールズ・ヘンリー・ペイス氏のプロデューサー的能力が長けている証拠ですね。そういうわけで名盤認定!
と、言うわけでまた次回お会いいたしましょう。
amazonへgo→
Vol. 2-Pace Jubilee Singers