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ゴスペル名盤!もしくは謎盤!
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飽きの来ないかっこよさ!Get On Board/Dorothy Love Coates & The Original Gospel Harmonettes
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さて、大御所ドロシー・ラブ・コーツ。
私はこの時代のゴスペルが一番好きで、魂の塊みたいなものを感じるんですね。
この時代のゴスペルの特色の一つとして、楽器的にはピアノとオルガンしかなく、そこにフルパワーのメインボーカルと、フルパワーのバックコーラスが絡み合うというパターンで「パワーのみで最後までぐいぐいいきます!」というグループが多いんですね。
まさにこのアルバムがそうなんだけど、そういうのって私は飽きそうで飽きないんです。最近のゴスペルが全部悪い訳じゃないのですが、「良い曲だなあ。」と思ってもしばらくするとすぐ飽きてしまうことが良くあるんですね。
このアルバムはホント曲構成はシンプルだし、パワー全開でどの曲も「イケイケどんどん」のワンパターンなんだけど何度聴いても心にズシンと来るんですね。ゴスペルって魂の音楽だからこのように「心にズシンと来る」という部分が一番必要なんだと思います。

またこの人の生き方自体がゴスペルで、どんな時もどこででも聖書のことばや神への信仰を語っている人だったようです。お金のためにソウルに転向したり、ゴスペル歌手と言いながら世の歌などをステージで歌う人たちに嫌悪感を持っていて「私は信仰を手放さない」と高らかに宣言していました。
そういった信仰への純粋さがやっぱり歌にも表れるんですね。非常に熱く奥深い歌声ですからね。

このアルバムはスペシャリティレコードに残されていた未発表曲や別テイクをまとめたシリーズものなのですが、有名なゴスペルナンバーや黒人霊歌なども多く、楽しく24曲聴けてしまいます。
Peace Be Still、Get Away Jordanを始め、Plenty Good Room、Wade In The Waterなんかのマヘリヤやクリーヴランド牧師のアルバムでもおなじみの名曲揃い。
また、よくわからないんだけどインスト曲も入っています。歌のグループでインストって何の意味があるんでしょう?あとでボーカルを入れるつもりだったのでしょうか??ボーカル入れる前にボツになり今日まで未発表だったのでしょうかね。で、これがつまんない曲ならボツって言うのもわかるんですが、結構かっこいナンバーなのでさらにこの曲の謎が深まります。
そんなこんなもありつつも総じていえば、飽きません!名盤認定!

というわけでまた次回お会いいたしましょう。

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by gospelmusic | 2012-09-24 20:30 | Black Gospel